わたしの「おすすめ音楽」である。実はこのサイトをオープンして、自分の音楽の幅の狭さを改めて認識した。そんな中でリコメンドすべきアルバムを紹介して、みなさんに新鮮と感じていただけるものがあるだろうか?などと心配をしてみたりする。(多分、ないね)
ま、そうはいいながらも「灯台もと暗し」という言葉を信じつつ、「おすすめ音楽」をあれこれ挙げてみた。しかし好きなアーティストに偏るのもおもしろくないので、あるルールを決めてある。
@1アーティストにつき1枚しか挙げないこと
A90年代から最近のものに限定すること(ビートルズやフロイド、ポリスなど挙げていくと相当数になるんだもん)
Bベスト盤は基本的に挙げないこと
さあ、結構絞れてきたようだ。基本的にツタラーであるわたしがそそくさと購入した厳選なるアルバムの数々。興味がある方はぜひ聴いてみていただきたい。もちろん最初はレンタルで・・・

 

Second Coming
(1994/The Stone Roses)

 

実質、発表したアルバムはたったの2枚。しかしながらイギリス中にマンチェスターブームを巻き起こし、オアシスなどのビッグバンドがデビューするきっかけとなった、絶大なる存在感をもったバンドThe Stone Roses。これはラストアルバムだが、とにかく絶対聴いていただきたい捨て曲無しの素晴らしいアルバムだ。
内容は名ギタリスト/ジョン・スクワイアのギュンギュン唸るギターが激しい、ロックとダンスのサウンドが満載されている。一度聴くと何度も何度もエンドレスで流してしまう、そんな魅力が溢れている。

K
(1996/Kula Shaker)

 

1999年、ボーカルでギタリストのクリスピアンの脱退により解散したバンドだが、インドテイストを取り入れたノリの良いロックを展開している。(クリスは故ジョージ・ハリスンを崇拝し、シタールに興味を持っていたらしい)
とことんノリが良く、メロディアスなサウンドは、ぜひライブで味わってみたかったと残念でたまらない。ブートで聴くクーラのライブはクリスのギターの上手さが際立っている。

YOU GOTTA GO THERE TO COME BACK
(2003/Stereophonics)

 

このスペースには今まで「Performance And Cocktail」を載せていた。荒メロと美メロが交錯する多彩なサウンドに「ステフォ最高のアルバム」と信じて疑わなかったのだが・・・2003年、それを上回るアルバムがリリースされた。「YOU GOTTA GO THERE TO COME BACK」。ワイルドさと繊細さが交錯し、それらをうまく纏め上げてしまうのはステフォアルバムの特徴的な良さなんだけど、今回は今までに以上に洗練されている。どの曲もケリーの声の良さが際立っていて最高に好き。このコーナーで紹介するのは原則1アーティストにつき1枚と決めているので、「お奨めアルバム」は今後どんどん塗り替えていければ理想なんだけど、なかなかそうもいかないんだよね。そんな意味で、ステフォの底力はやっぱすごい。現在ヘビロテの毎日を送っているのだけど、サマソニで生の感動を味わえることが楽しみで仕方ない。

 

I Might Be Wrong
(2001/Radiohead)

 

これは反則かな?「ベスト盤」じゃないことは確かだけど、レディヘの代表曲勢ぞろいのラインアップ、いいとこ取りでお得なライブアルバムだ。アルバムでは決して味わえないライブバージョンはビートの効いたメロディアスなロックが魅力。とにかく「うーん」と唸らせる独特の音律にはレディヘの才能を確信せずにはいられない。

THE MUSIC EP
(2002/THE MUSIC)

 

おおっ。これはすごい。「UKシーンが産み落としたとぐろ巻くメタリック・サイケ・グループ」というコピーにまずド肝を抜かれ、聴いてみてもひとつ驚いた。デビューしたての新人とはとても思えない、独自の音楽感を持つクラブ(っぽい)ロック。独特のメロディラインはエミネムを連想させるようであり、ボーカルはローゼズ初期のイアンブラウンを思わせるよう。一度耳にすると忘れられない味のあるクセが心地よいが、実は彼らまだ弱冠18歳のグループなのだそうだ。エレクトリック・ソフト・パレード兄弟しかり、現代のUKguysはどうなってんだ?末恐ろしさを感じずにはいられない、将来大物のにおいがプンプン漂うグループだ。

 

 

HOPES AND FEARS
(2004/KEANE

 

 

き、きました。2004年期待のニューカマーは我らがトラヴィスのツアーサポートを務めたこのグループ、KEANE。彼らのデビューアルバムであるこの「HOPES AND FEARS」は、UKチャートで堂々の初登場1位に輝き、ぬあんと発売初日には5万人が買ったという。誰が調べたんだ、そんなこと。・・てなわけで、ワタクシも買いましたこのアルバム。実のところ初めてCDプレーヤーにセットして、1曲目「Somewhere Only We Know」でグァァァンと感動したまではいいのだが、その後に続くサイレントビューティーサウンドにちと退屈して、全曲終わった頃には「・・・ま、こんなもんか」などとアッサリとした感想を持ったものである。
しかし、だ。ここからがすごかった。彼らのサウンドは妙に耳に残るのだ。サウンドやフレーズのかけらが耳に残り、何度も聴き返したくなってくる。繰り返し聴き続けると、何て素敵な曲が多いのかと圧倒されてしまう。ギターレス、ピアノサウンド中心の3ピースバンドとはどんな具合か。それはフジロックでその全貌が明らかになったはず。ぜひ来日単独ライブでお目にかかりたいものだ。

In Utero
(1993/Nirvana)

 

ニルヴァーナといえば「NEVER MIND」は言わずと知れた世界的に有名なアルバムであるが、わたしが推奨するのはこの「In Utero」。
カート・コバーンの魂から発せられるような叫びとアップビートのハードなサウンドは、美しく痛々しく、刺刺しい。生涯を全力で掛け抜けたカートの心情に触れるようだ。

Blood Suger Sex Magik
(1991/Red Hot Chili Peppers)

 

レッドホットチリペッパーズ、略して「レッチリ」。カリフォルニアの陽気なノリにロック、ダンス、ラップなど多彩な要素を含むサウンドが特長だが、何より演奏の上手さが際立つ、アメリカを代表するロックグループだ。
このアルバムは全曲がひとつの流れの中で展開するような実に耳に馴染み易いサウンドが心地よい。そして爽快なスピード感。聴き入るうちにパワーがみなぎってくるようだ。斬新さと並み外れた上手さ、レッチリサウンドはそんな実力を伴ったパワーが溢れている。

KONTIKI
(1999/Cotton Mather)

 

元祖ノエルのお気に入りバンドとして一躍脚光を浴びたコットン・メイザー。
USのバンドでありながら、内容はビートルズやELOを連想させるブリットポップ色が実に濃い。ハートフルでメロディアスで、耳に心地よく馴染み、なんていうか「青春」(ああ恥ずかしい)って感じなんだよね。事実、初来日は1995年の千葉・八千代国際大学学園祭っていうのだから、なっとく。
中でも「Vegetable Row」はすばらしい名曲で、これ1曲を聴くためだけでもアルバムを買う価値はあると思う。

 

IS THIS IT
(2001/The Strokes)

 

2001年、注目されたバンド・注目されたアルバムを挙げると、このストロークス抜きには語れないだろう。これもノエル絶賛のバンドで、日本ではサマーソニック参加での来日が予定されていたが、叶わなかったのは本当に残念。
70年代を代表するバンド・ヴェルヴェットアンダーグラウンドの再来と称えられた新人バンド・ストロークス。内容は伝統的ロックに今っぽいテイストが感じられて、なんだかとにかくカッコイイ。最近のロックバンドとは違う何かが感じられるような、そんな新鮮さがあるのだ。次作はどんなアルバムになるのかが期待される、前途が楽しみなバンドである。

 

WHO I WANTED TO BE
(2001/Colony)

 

1997年にメジャーデビューを果たし、アメリカ中西部を中心にライブ活動を展開。ローカルだが熱烈な支持を得て、セントルイスではベスト・ニュー・アーティストに輝いている。内容はハードテイストなロック&ポップ。今のところ音楽的要素に目新しさは感じられないけれど、どの曲をとってもメロディラインが馴染みやすく、とても聴きやすい。ノリの良い曲が特に輝いて感じるのはやはりライブ中心のバンドであるからだろうか。
このアルバムは彼らにとってはセカンドアルバムだが、日本では輝かしいデビュー盤。まだ日本では無名であるけれど、わたしは宣言したい。きっとこのバンド、売れますぜ。いつか来日したあかつきには、ぜひライブに行きたいっす。まじで。

NEW!!

Everything In Transit
(2006/Jack's Mannequin

 

「サムシング・コーポレイト」の中心人物・アンドリュー・マクマホンのプロジェクトで始動したJack's Mannequinのこのアルバム、サムシング・コーポレイトも知らなければもちろんアンドリューのことも全く知らない管理人ですが、とにかくこのアルバムは文句なく良い!ピアノロックの切ないメロディーや美しくキャッチーなサウンドがリスナーの心を鷲掴みしてくれます。捨て曲一切なしの名盤と言い切っても良いでしょう。
さてボーカルのアンドリュー、このアルバムリリース後白血病で長期入院をしていましたが、現在は回復して活動を再開したもようです。出鼻を挫かれた感もありますが、この素晴らしいアルバムは着実に世に浸透してきている感じ。今後の活躍に注目したいです。

Boheme
(1995/Deep Forest・France)

 

ディープフォレスト・・ワールドミュージックを軸にしながら、現代のサウンドを融合させ、まったく新しいサウンドを確立するフランス人2人組である。とにかく美しい、美しいサウンド。理解不能な言語で歌われる曲は、神秘的で斬新。2000年のロックインリオで演奏したオアシス・ノエルのギターにはディープフォレストのトレード・ロゴ(メルセデスのマークを逆さにしたようなロゴ)が貼ってあった。ノエルと趣味が合ったことに密かな嬉しさを見出したのだった。

savage garden
(1997/Savage Garden・Australia)

 

このアルバムと出会ったのは香港でのある夜のことである。ベッドの上でだらだらテレビを見ていたわたしは、流れていたサヴェッジ・ガーデンのPVを見て一目で気に入ってしまった。ベッドをすばやく起き上がり、HMVに走って買いに行ったのがこのアルバムである。内容はロックありポップありR&Bありと実に多彩。1曲目「to the moon&back」は名曲中の名曲だが、ほとんどの曲が捨て曲無しというデビューアルバムに、正直とても驚いた。
残念ながらバンドは今年9月に解散。シドニーオリンピックのエンディングで歌う姿が見納めとは思いもよらなかった。(
失礼だが)オーストラリア出身とは思えない美しい発音と美しいサウンド、一度聴くと忘れられないアルバムだ。

GRAVITY
(2002/Our Lady Peace・Canada)

 

カナダ出身バンド「Our Lady Peace」。デビューはオアシスと同じ1994年というから、実のところはかなりのベテランさんであったりするのだが、日本デビューは2000年にリリースされた「ハピネス」という曲であった。カナダから世界を視野に向けた彼らは同時に音楽的センスに磨きをかけ、今やこのアルバム「GRAVITY」で全米TOP10入りを果たしたものだからすごいもんである。収録曲「Somewhere Out There」は全米で大ヒットしたのも納得な名曲だ。
グルーヴ感溢れ、それでいてメロディアスな曲がとても耳に馴染む。素直で、どこか物語的な歌詞がすごくいい。真っ青な空の下で聴きたい、そんな曲が溢れている。

 

GET BORN
(2003/JET
Australia

 

オーストラリア・メルボルン出身の4人組、JET。「Are You Gonna Be My Girl」はApple社ipadのCMで一躍有名になったといっても過言ではない・・はず。かくいう管理人も「ipadのアノ曲、誰が歌ってんのっ?」と大騒ぎしてCD購入にありついたというものだ。てっきり声質からして元クーラシェイカー現ジーヴァスのクリスピアン氏かと思ってたけど、世の中そんなにぜんぜん狭くない。まんまなロックンロールが逆に新鮮でかわゆくもあるこの曲は、とにかく楽しく、身体が勝手にリズムをとっていく。ストロークスやマンドゥ・ディアオを思わせるメロディが特徴だが、アルバムは美メロなバラードありアコースティックありと多彩。1曲1曲が魅力的で、驚くほど楽しめた。しかし4人中3人がリードボーカルっちゅーのも・・・どーゆー編成やねん。

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