TRAVIS 1997

GOOD FEELING

 

 

1・All I Wannt To Do Is Rock
2・ U16 Girls
3・The Line Is Fine
4・ Good Day To Die
5・ Good Feeling
6・Midsummer Nights Dreamin'
7・ Tied To The 90's
8・ I Love You Anyways
9・ Happy
10・ More Than Us
11・ Falling Down
12・Funny Thing  

「オアシスのノエル・ギャラガー絶賛」・・・トラヴィスのデビュー時に囁かれていた宣伝文句はこれでした。ノエルが絶賛するものは、不思議とわたしの耳にもフィットし「なるほど納得」させられるものが多いです。コットン・メイサーしかり、最近ではストロークスなどもそうでしょう。
思うに、ノエルの作り出すサウンドに魅力を感じるわたしやわたしたちは、無意識のうちにノエルに繋がる何かを探しているのかもしれません。ノエル自身自分の目指すサウンドのエッセンスを新人アーティストに見出そうとしているのかもしれません。ツタヤ語録を借りて述べるならまさに「音楽数珠つなぎ」状態。共通したサウンドのスタンス(言葉にするのは難しい)から広がる多彩なサウンドを味わうことでぐんぐん音楽の輪は広がっていくのです。さあ、1st「Good Feeling」。この盤のジャケ、見ていただきたい。実はわたし自身かなりあとになって気づくのですが、トラヴィスが出したシングルのジャケの集大成(つーか、使用されたグッズが無造作に入っているだけだが)なんですね。「トラヴィスの音楽全てを積め込みました」という意気込みがガンガンに伝わります。
まず1)でそれが最高に伝わります。今っぽいサウンドではなく、古典的ロックを感じさせるものに逆に新鮮味を感じます。どれ一つとっても退屈させない曲はある意味完成度が高いと思います。わたしが好きなのは4)。フランがサビ部分で「When you cry It's a good day to die」と叫ぶところがとにかく好き。5)、7)は楽しげに歌うのが印象的。「音楽が大好きなんだ」という熱い気持ちがよく伝わってきて、ほほえましくて嬉しくなっちゃうんですよね。10)、11)、12)はフランお得意のバラード。この美しいサウンドの流れが2ndへ続くんですが、「この上手さ!ただもんじゃない」と思いました。ビッグになることを予感させた名曲満載の一枚です。しかし当のフランは「アルバムが作れることが嬉しくて、あれもこれも積め込みすぎた」と反省していたようです。曲の展開方法についてを反省点に次回作への意気込みに触れたような気がしてとても嬉しかったのでした。

 

TRAVIS 1999

THE MAN WHO

 

 

1・Writing To Reach You
2・The Fear
3・As You Are
4・Driftwood
5・The Last Laugh Of The Laughter
6・Turn
7・Why Does It Always Rain On Me?
8・Luv
9・She's So Strange
10・Slide Show
<hidden track>
11・Blue Flashing Light
<Japan Edition Bonustrack>
12・Be My Baby
13・Writhing To Reach You
(The Deadly Avenger’s Bayou Blues Mix)
14・Writhing To Reach You
(The Deadly Avenger Instrumental Mix)

 

 

99年の「アルバム・オブ・ザ・イヤー」に輝いた2ndアルバム「THE MAN WHO」。デビューしてわずか3年で全英でバカ売れした驚異のアルバムを制作しました。内容は繊細でメロディアスなバラードが中心で、1stのサウンドが好きな人には少々もの足りなさを感じますが、それをマイナス点に加えてもやはり名盤に変わりない名曲のラインアップが楽しめます。おすすめは、実はすべての曲なんです。有名どころでは3)、6)。これらは今後イギリスを代表する曲となるでしょう。数十年後には新しいアーティストがカヴァーとして選ぶだろうと思います。1)、4)、7)も有名なシングル曲で、特に7)は雨降りには聞きたい曲として定着しているファンも多いのではないでしょうか?そして、このアルバムでもうひとつのお楽しみはシークレットトラックの存在です。わたしは輸入盤しか持ってないんですが、日本盤ではより多くの楽しみがありますね。シークレットトラックの11)はなぜアルバム入りしなかったのかが疑問。すごく良い曲ですので、まだお聴きになってない方ぜひ聴いて見て下さい。ラストトラックからおよそ7分後です。わたしは買った当初シークレットトラックの存在を知らなくて、たまたま無音状態を聞いててある日驚いたんですが、いくら何でもわたしぐらいなんでしょうね、そんなおマヌケなファンってのは・・・

 

TRAVIS 2001

THE INVISIBLE BAND

 

 
1・Sing
2・Dear Diary
3・Side
4・Pipe Dreams
5・Flowers in the Window
6・The Cage
7・Safe
8・Follow The Light
9・Last Train
10・Afterglow
11・Indefinitely
12・The Humpty Dumpty Love Song
<Japan Edition Bonustrack>
13・Ring Out The Bell
14・You Don't Know What I'm Like
15・Beautiful


1st、2ndのヒットで全英中いや、全世界中の注目を浴びたトラヴィス。3rd制作には計り知れないプレッシャーがあったものだと推測しますが、そのプレッシャーを難なく跳ね除けた、すばらしいアルバムの出来だと思います。全体的に2ndの流れを延長したスローバラード中心ですが、アコースティックを多く取り入れ、ハンドメイドな感覚を全面に出しています。「Invisible」という言葉がぴったりと当てはまる透明感溢れるハートフルなアルバムです。
お奨めは1)、3)、4)、6)。トラヴィスのどのアルバムでも言えるんですが、ファーストトラックは名盤が多いですね。最初の一曲で聴き手の心をガシッと掴むのが上手いです。ガシッと掴まれてあれよあれよとひき込まれていき、気づいた時にはアルバムひとつ聴き終わっている・・聴き手の心を掴んで離さない、そんな魅力がトラヴィスサウンドであり、フランの歌声だと思います。2001年はトラヴィス来日・フジロック参加という記念すべき年でした。来年はいよいよ単独ライブを実施してもらいたいものです。昨年行ったオアシス・トラヴィスの合同アメリカツアーのように、日本でもこの2組のアーティストが来日したら・・わたしは日本巡業の旅に出かけてしまうかもしれません。リメンバー・フジロック、リグレット・フジロック。イギリスの方向を向きながらひたすら手をあわせるわたしなのでした。

TRAVIS 2003

12 Memories

 

 

1.Quicksand
2.The Beautiful Occupation
3.Re-Offender
4.Peace The Fuck Out
5.How Many Hearts
6.Paperclips
7.Somewhere Else
8.Love Will Come Through
9.Mid-Life Krysis
10.Happy To Hang Around
11 Walking Down The Hill
(hidden track)
12.Some Sad Song
<Japan Edition Bonustrack>
13.Definition Of Wrong
14.12th Memories

 


「9月11日は何かの始まりの日だったんだ。僕は今、世界がどれほど壊れやすいものかってことがわかったんだ」─フランはこのアルバムの曲づくりについて、このようなコメントを残しています。身近なところでもドラムのニールの怪我によりバンド活動に思いがけない危機が訪れるなど、日常の「当たり前の光景」は、実は信じられないほど脆いものであることに気付かされたのでしょう。今回の新アルバムにはそんな世界や日常の<罪>を書き綴り、メッセージ性の強いものに仕上がっています。従来のHAPPYでHEARTFULな曲のイメージはよい意味で払拭され、全曲にわたってシリアスで深い雰囲気が生きています。美しく冷たいメロディは耳について離れることなく、心にしみわたっていくのがわかります。14曲という盛りだくさんの内容なのに、気付けば「ええっ?もう終わり?」という印象。とにかくCDをコンポにセットしてから再び機械が停止するまでの時間がとんでもなく早く感じるから不思議なものです。身体にスイスイと入り込んでいくって感じ。お奨めはほとんどすべての曲ですが、しいて挙げるなら「Re-Offender」「Somewhere Else」「Love Will Come Through」「Mid-Life Krysis」「Walking Down The Hill」。ピアノのメロディとフランの囁くような歌声が美しい「Some Sad Song」もいい。今後の活動がますます楽しみになる、そんな可能性を秘めたアルバムです。

TRAVIS 2004

Singles

 

1.Sing
2.Driftwood
3.Writing To Reach You
4.Why Does It Always Rain On Me?
5.Re-Offender
6.Walking In The Sun
7.Tied To the 90's
8.Coming Around
9.Flowers In The Window
10.Love Will Come Through
11.More Than Us
12.Side
13.U16 Girls
14.Happy
15.All I Want To Do Is Rock
16.The Beautiful Occupation
17.Turn
18.The Distance
<Japan Edition Bonustrack>
19.Bring Me Round

 

トラヴィス初のベストアルバムリリースです。厳選された名曲をほとんど網羅していることから、トラヴィス初心者には激しくオススメですが、ほとんどのシングルをお持ちの方にとっては、特に購入する必要はないと思われます。同時期に発売されるDVD盤の方が価格的にも内容的にもオイシイのではないでしょうか。新曲はベストアルバム書き下ろしの「Walking In The Sun」、それと「The Distance」(ダギー作)。日本盤ボートラの「Bring Me Round」はシングル7インチプロモに収録されているのみなので、こちらで押さえておくのが良いでしょう。トラヴィスといえば、Bサイドやカバー曲も素晴らしいバンド。今後はそんな変化球的要素を入れたベストアルバムを作ってほしいと思います。

NEW!!

TRAVIS 2007

Boy With No Name

1. 3 Times And You Lose
2. Selfish Jean
3. Closer
4. Big Chair
5. Battleships
6. Eyes Wide Open
7. My Eyes
8. One Night
9. Under The Moonlight
10. Out In Space
11. Colder
12. New Amsterdam
13. Sailing Away

<Japan Edition Bonustrack>
14. The Great Unknown
15. Perfect Heaven Space


トラヴィス4年ぶりのアルバム。4年ですよ!来日ライヴをドタキャンされて落胆したのはいつだったでしょうか・・・忘れました。しかしあまりにドタキャンだったので新幹線もホテルも取っていたためとりあえず行ったよなぁ、川崎まで。あー何やってんだろ、と思いつつね。(苦笑)
で、その新アルバムですが、まず第一印象、すごく心地良いサウンドだと思いました。曲のトータルな流れも非常に良く考えられています。トラヴィスならではのシンプルで爽やかなラインに、落ち着きのある良い意味での重さや深さがプラスされていて、ストイックな表現がとても上手くなったような気がします。丁寧に成長してたんだなぁとつくづく思ったり。4年待った背景は、必ずしもマイナスではなかったようです。全曲良いですが個人的に好きなのは1〜7までの流れ。「3 Times And You Lose」はサマソニでの1曲目に出てきたら、泣いてしまいそうです。ワタクシ。「3 Times And You Lose」と「Selfish Jean」のメリハリは絶妙ですな〜!
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